根津甚八という役者がいたこと、ご存知ですか?
数年前に他界されたのですが、個性的な役者さんでした。
中居正広さんのベスト3を書きましたが、
根津甚八さんのベスト3も書いてみたいと、ずっと思っていました。
思っていてもカタチにするのが難しい。
なかなか、書けませんでした。
根津甚八さんといえば、向田邦子さん。
向田邦子さん、きっと根津甚八さんのファンだったのでは?
隣の女
根津甚八という役者の存在とカッコよさに気づかされたのがこのドラマ。
ギラギラした瞳の奥に、とても淋しそうな輝き(?)があるあの眼が印象的でした。
男と女の機微とエロスを描いた、隣の女という向田作品のあの男は
根津甚八さんしかいないのではないか、と思えるくらいハマっていました。
桃井かおりさんと浅丘ルリ子さんという二人の女の勝負(?)も
見ていてハラハラしつつも、どんどん惹かれていきました。
隣の女というドラマの世界に。
ミシンを踏む幸子という女を演じたのは、桃井かおりさん。
夫は、林隆三さんでした。
平凡な主婦・幸子(桃井かおり)の隣に住む個性的な女が浅丘ルリ子さんでした。
あの情事の時の山手線の駅の名前がなんとも、なまめかしくそして粋にカッコよく
聞こえたものでした。あれが大阪の環状線だったらどえらいことになりますで。
それ考えただけで吹き出してしまいます(話が横道にそれました)。
あまく危険な香り
これは、山下達郎さんが歌う主題歌が印象的なドラマでありました。
なんだか、自暴自棄になったような根津甚八さんが忘れられません。
あまく危険な香りってどんなんだろう?
正直、登場人物もストーリーも覚えていないのですが、
エンディングに山下達郎さんの歌が流れてくると、ドラマの話とこの歌が
あいまってなんだかとても悲しくやるせない気持ちになったものだったのです。
ストーリーも登場人物もあやふや、だからこそ、もう一度見てみたいドラマです。
冬の運動会
このドラマ、根津甚八さん主演です。私は、本でしか読んだだことがなく、
シナリオ集で夢中になったドラマです。
文字だけでこんなにドラマの世界に引きずり込まれたことはありません。
このドラマについては、こちらでも書いています。
根津甚八という役者のドラマ、もう一度見てみたいものです。