根津甚八という役者をご存知ですか?
もう亡くなってしまいましたが、好きな役者でした。
影のある男を演じることが多かったように思います。
鋭い瞳の輝きの奥になんともさみしげな光を感じたのは、私だけではないはず。
母性本能をくすぐる男というのは、こういう人のことをいうのかもしれない、と
感じました。
きっと向田邦子さんもファンだったのではないでしょうか。
根津甚八さんは、向田ドラマの「隣の女」でも大人の男を見事に演じきっていました。
大人の男の色気が、あんなふうに自然にかもしだせるのはすごいな、と感じたものです。
冬の運動会 という向田邦子シナリオ集を久しぶりに読んでみました。
この脚本、かつても読んだことあるんですが、ドラマは見そびれています。
このシナリオを読み、見たいドラマだ! と思ったことを思い出しました。
このドラマが書かれた本の冒頭に、ゆでたまご という題名のエッセイが
掲載されていました。
本当に短いエッセイで、すぐに読めてしまうものでした。
が、そのエッセイを読みすすむうちに熱いものがこみ上げてきました。
泣きました。
このように愛、というものをとらえ、感じている向田邦子という作家の心に
もっと触れたい衝動にかられました。
愛、というものをこういうふうに感じている向田邦子さんの書く小説やドラマの世界に
多くの人が今も夢中になるのがわかる気がします。
冬の運動会、というドラマ。
なんとかして見てみようと思います。
そのときには、このブログに感想書きます。
冬の運動会 見てみたいドラマです。
向田邦子さんの ゆでたまご というエッセイは、
男どき女どき というエッセイに掲載されています。
ときどき読み返すエッセイの一冊でもあります。
冬の運動会 というタイトルはなぜつけられたのか。
とてもインパクトがあります。
おそらく、主人公の菊男が走るシーンから?